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フェアリーフェンサー エフ : ウィキペディア日本語版
フェアリーフェンサー エフ

フェアリーフェンサー エフ』(''Fairy Fencer F'')は、コンパイルハートより発売されたコンピュータRPG。略称はFFF
2013年10月10日PlayStation 3版が発売された。
2015年8月4日にはMicrosoft Windows版が海外のみ発売された。Microsoft Windows版の詳細については後述する
また、さまざまな新要素の追加が行われたリメイク版のPlayStation 4用ゲーム、『フェアリーフェンサー エフ ADVENT DARK FORCE』(フェアリーフェンサー エフ アドヴェント ダーク フォース)、略称FFFADF本記事で記述する
== 概要 ==
コンパイルハートが新たに立ち上げたRPGの新規IPブランド「ガラパゴスRPG」の第1弾タイトルである。「ガラパゴスRPG」とは「日本の特定のお客様に向けた」RPG専用ブランドとされ、日本国外への進出も視野に入れたゲーム作品が盛況を示す中、敢えて日本国内の市場に注力するというコンセプトが込められている。科学文明が崩壊した後の世界で、怠惰な主人公が2人のヒロインとの出会いをきっかけに女神と邪神の封印を巡る冒険に身を投じていくという内容のファンタジーRPGである。
制作には同社の『超次元ゲイム ネプテューヌ』シリーズを手がける「ネプテューヌチーム」の主要スタッフの他、天野喜孝(邪神デザイン)、植松伸夫(楽曲)、井上敏樹(シナリオ)など外部より著名クリエーターを起用している〔。また、ゲームシステムも『超次元ゲイム ネプテューヌ』の戦闘システムを発展させたものとなっている〔。
表題につけられた「エフ」は、主人公であるファングの頭文字を指していると解釈できるものとなっているが、実際には企画当初の仮題であった『フェアリーフェンサー』の語感が、内容に反して可愛らしすぎるという理由で後付けされたものであったという。タイトルが決まってから理由付けを設定する形で、劇中の用語や固有名詞、キーアイテムなどに「F」の頭文字がつく名称を多用する方針が取られた。
本作は剣と魔法のファンタジー世界を舞台としたRPGではあるが、パーティキャラクターが戦闘中にゲージを溜めることで、メカニカルなプロテクターをまとった姿にパワーアップして戦うというギミックが取り入れられている。類似のゲームシステムは『ネプテューヌ』シリーズにも用いられていたたものの、本作ではシナリオに平成仮面ライダーシリーズの脚本を手掛けた経験のある井上を起用し、特撮変身ヒーロー番組のような作風を想定して企画が進められた。例えば主人公には物語前半と後半で異なる変身形態が用意され、戦闘曲も変化するが、これはアニメや特撮ヒーローものの約束事を意識した演出であるとされる。井上が執筆したシナリオは、企画初期の構想とは登場人物の人物像が大きく異なっていたが、イラストレーターのつなこが手掛けたキャラクターデザインには、企画初期のデザインよりも井上の意向や作風が反映された。
本作では、1人の男主人公を巡って2人の対等のヒロイン(ティアラ、アリン)が三角関係を繰り広げるという、ダブルヒロインの構成が取られている。ただし同じスタッフが手がけた『ネプテューヌ』シリーズが女性ばかりの世界を舞台としていたのに対し、本作ではパーティキャラクターの男女比が、(人間の姿をしていないキャラクターを除くと)概ね1対1になるよう設定され、男性キャラクターの活躍が大きくストーリーに関わるなど、コンパイルハートが手掛けた作品の中では異質なものとなっている。コンパイルハートの社内では、ユーザーに受け入れられるかどうかを不安視する意見もあったが、ディレクターの伊藤謙による「普通のRPGに近づけたい」「家事のできる中年男性を登場させたい」といった意見で押し通された。ただし、発売前のプロモーションは女性キャラクターの紹介が先行したため、ファンからは「ハーレムRPG」のように受け取られたこともあったという。
本作の企画・開発スタッフによれば、本作では発売前から丁寧なプロモーションを心がけたこともあり、新規タイトルとしては発売前後の反響も大きく手応えを感じられたとしている。2015年には、本作への反響をもとにゲームシステムを刷新してストーリーに新要素を追加した、本作の系譜に連なる関連作品『フェアリーフェンサー エフ ADVENT DARK FORCE』をPlayStation 4用ソフトとして発売された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フェアリーフェンサー エフ」の詳細全文を読む



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